イモリの卵
学生とイモリの水槽をチェックすると、なんとメスが卵を産んでいました。
イモリは飼育下で繁殖させて卵を産ませるのが難しいので二人で大喜びでした。担当の学生は水温の調節やエサやりを毎日がんばっていたかいがありました。
白い粒々が見えると思いますが、それが卵です。解剖顕微鏡の下でのぞいてみると…
とても上手に水草に巻き付けています。いったメスはどうやって、どんな理由で卵を水草や葉っぱに巻き付けるのか。それが研究の始まりです。ほとんどの両生類は卵をまとめて塊として産むのに対し、イモリのメスは一つ一つ産む珍しい種類です。だからこそ植物に巻き付けて産むことができるのですが、おそらくメスは卵の成長に適したものを選んで巻き付けていると思われます。水草は光合成をして酸素を作りだし、その酸素が卵の成長を促すのではないか、というのが僕らの仮説です。今後の研究が楽しみです!
瑞樹