海外に住むメリット、デメリット①
最近朝日新聞のデジタル版で「日本人、静かに進む海外流出 永住者が過去最高の55.7万人に」という記事を目にしました。僕が日本を離れアメリカに移住したのが2000年。関連した連載も含め興味深く読んでいます。記事を最後まで読みたくて今回とうとう購読契約までしました。(笑)
海外移住の主な理由は、
- 賃金
- 労働環境
- 英語教育を始め子供の教育環境
- 日本社会の閉塞感
僕にとってアメリカでの生活は労働環境が一番の魅力です。もちろん職場によって事情も様々でしょうが、僕の経験ではアメリカの職場はフラットで、陽気で、気を遣わない。とても仕事がしやすいと感じます。
今朝は、学長、副学長、学科長、他の教授陣との会議があり、審議委員会のメンバーとして参加してきました(参加者は10人ほど)。学長が偉そうにしているわけでも、他の人が余計に気を遣う訳でもなく、和気あいあいと、まじめな時はまじめに、民主的に会議は進みました。外国人は僕だけでしたが、気軽に発言できる雰囲気があり、とても好感が持てます。
生物学部の会議(教授陣とスタッフ合わせて20-30人ほど)でも活発に意見が交わされ、教授のランクや、年齢に関係なく、みな学部のため、学生のためを思って発言し議論を交わす文化があります。もちろん意見が対立することはありますが、それはエゴのぶつかり合いではなく、学部を思っての意見のぶつかり合いです。決まらない時はあと腐りなく多数決で。
こんな学部の会議に最初に参加した時の驚きを今でも覚えています。「これを日本で実現するのは難しいだろうなぁ」と思ったものです。
人間関係もそんな感じで、年上だったりランクが上だったり、学科長だったり、そんなことはほとんどの人が気にしてません。逆に気にしている人は「懐の浅い人間」だと思われる。皆ファーストネームで呼び合うし、「こんなこと言って怒らせちゃったかな?」なんて気にするもありません。
だから帰国して日本社会に触れると僕は多少緊張します。目上の人に粗相があってはならないと。あと、いつもは無精ひげだけど、髭もちゃんと剃らないとと思います。(笑)
また仕事より家族を優先する文化があるので、例えば「子供が病気なので会議欠席します」、というのは全然あり。むしろ、「しっかりお父さんお母さんやってるね、お子さん大丈夫?」という雰囲気。
僕は昨年の秋セメスターが終わると、ポチの待つ日本にすぐに帰国し、審議委員会の最後の会議はズームで参加しましたが、それに関しても「長旅おつかれ。時差もあるし、良く参加してくれたね。」という感じでした。自分の都合で帰ってきたので、こちらが恐縮したほどです。
という感じで、アメリカの労働環境の良さには大変満足しています。仕事量は多くて大変だけど…これは日本の皆さんも同じですよね。
One thought on “海外に住むメリット、デメリット①”
ポチの日本での職場状況を聞くと、夫くん、いつも同情してるもんね😓あはは。
居心地の良い職場で働けることは素晴らしいことね。お仕事、忙しいだろうけど身体に気を付けてがんばってー
ポチ