金曜の午後。静まり返った生物学棟のオフィスでほっと一息。忙しい一週間が終わり、来週はまるまるサンクスギビング休みです。

今日は人と人との環について。不思議な繋がりを感じた一週間でした。

始まりは差出人不明の花束。火曜に授業のクラスに行くと教員用のテーブルに写真の花束がおいてあり、その下に「Takahashi」とありました。それ以上の説明はなし。学内でTakahashiは僕だけなので、僕宛の花束なのは間違いないですが、誰が何のために「Takahashi 」に花束を届けたのか。

クラスの学生に誰が花束くれたの？と聞いてもみな首を振ります。心当たりの学生やスタッフに聞いても知らないと言う。いまだに謎に包まれた花束ですが、何か怪しい仕掛けがあるわけでもない。ということは、どこかの誰かが花束と花瓶をわざわざ買って届けてくれたわけです。もしくは何らかの理由で余ったからくれたのか…。真意のほどは分かりませんが、素直に感謝。

木曜日の授業には、研究室の卒業生で現在アーカンソー州立大学で博士号を取得中のジェンがズームで参加してくれて、大学一年生に先輩として話をしてもらいました。彼女との共同研究の思い出や、その後の彼女の苦労と成長に触れ、心が温まる思いでした。

授業を終えてオフィスに戻ると、これまた研究室の卒業生のブリアナからメールが来ていました。彼女はオーストラリアの大学院に留学しているのですが、無事にオーストラリアでの最初の学期を終えたこと、そして律儀にも在学中に色々お世話になりました、と感謝の言葉が並んでいました。

そして今日金曜日には、今年秋から動物行動学専攻の大学院生となった学生がオフィスに立ち寄ってくれて、バナナパウンドケーキを届けてくれました。Happy Thanksgivingということで…かたじけない。

週の締めくくりの金曜日の夕方は仏教学者であり長年の友人であるスチュアートとR&B（Running&Beer笑）。彼とのウィークリーR&Bはもう１０年以上続いています。今ではビールを美味しく飲むためのランニングになっていますが、僕は毎週これを楽しみに頑張っているところがあります。今回のBeer talkは来週一緒に教える授業について。楽しく充実したひと時。

特に上の一連の出来事に繋がりはないですし、たまたま偶然がつながっただけです。ただそこに偶然以上の何かを感じ感謝することで人生は豊かになる。そう思っています。その感謝の気持ちは相手にも伝わるはずで、それが人と人の環を豊かにしてくれるのだと。