英語の壁は乗り越えられるのか?②
前回の「英語の壁は乗り越えられるのか?①」を書いたあとに、実は同様のブログを以前書いたことに気づきました(苦笑)。それだけ、日々の生活の中で英語について感じることがある、ということですね。
今年、2022年、の5月6日に書いたこの記事を読み、大いに納得しました(笑)。自分で書いたので当たり前ですが、今でも全く同感です。英語の壁は乗り越えるものでなくて、ある程度開き直って受け入れるものなのです。
そうは言ってもアメリカで生活している以上、しかも教員をやっている以上、英語のレベルアップを常に心がけて上達させていかなければなりません。
ですので、今回は英語をほとんど話せずにアメリカにきた僕が英語上達のために心がけてきたことを紹介!
その一:とにかく会話の機会を多く作る
語学は頭で覚えるものではなく体で覚えるものです。現に語学の云々を知らない赤ちゃんが喋りだし、アメリカの小さな子供たちは僕よりはるかに上手に英語をしゃべります。つまり語学はスポーツ、僕はそう捉えています。スポーツをいくら机上で学んだとしても上達しませんよね。語学も一緒。場数を踏まずして上達はありません。語学は理屈じゃなくて体で覚えるものなのです。
そのために留学生の時はなるべく日本人とつるむことを避けていました。アメリカと言う大きく複雑な国で外国人が生きていくのは大変なことです。心細くなって集まりたい気持ちは分かりますが、あえて頑張って一人になる。アメリカ人の友達は簡単にはできませんでしたが、少しづつできてきて英語を話す機会も増えていきました。
そもそも日本人だからと言ってみな趣味や気が合うわけではありません。言語が違っても趣味や気が合う仲間を作ることを心がけてきました。そうしてアメリカでできた仲間たちはほとんどアメリカ人です。
その二:同時に日本語を話さないようにする
英語で会話をする機会を多くすると同時に大事なのが日本語で日本人と喋らない時間を増やすことが大事だと実感します。なので日本人とつるまないことはダブルの効果があったと思っています。
日本語を話すと日本語脳になる、とは僕の持論ですが(きっと他の人もいってるだろうけど)、アメリカと日本を行き来する生活を続けてきてこれはすごく実感します。日本からアメリカに戻ってくると数日は英語で生活することに違和感を覚え、日本語の会話のペースや思考回路から完全英語の脳に徐々に切り替わっている不思議な感覚があります。
なので、英語での会話の機会が増えても、日本語の世界にどっぷりつかっていたのでは上達は妨げられる、と僕は感じます。
その三:興味と情熱を持って会話を高める
英語だけではなりませんが会話をするには、相手の言葉に興味を持ち、自分の頭で考え自分の考えを伝える努力を繰り返す必要があります。もしろん英語の会話にも表面上のルーティーンもあり、それはそれで覚える必要があります。たとえば、最近だとすると、学部の知り合いの先生に会ったりするとまず、
How are you doing? で始まり、
Well, we are almost there. One more week, right? という感じで短めに会話を切り上げる(みな忙しいので、苦笑)。
あと一週間でサンクスギビング休みなので、お互い疲れてるけど頑張ろうねとポジティブなトーンで会話を終わらせるのがコツ。アメリカ人は日本人に比べると何事も往々にしてポジティブで、会話もポジティブで終わらせたい人たちです。
こういったルーティーンの会話の中でも、本当にあと一週間だから頑張ろうねと言う気持ちで会話をします。そうすると言葉に勢いがつきます。迷いは言葉の澱みを生み出し、語学上達の妨げになりますから。
興味と情熱を持って会話することで、自分の英語のできなさや発音の悪さを忘れるくらい会話にのめりこめれば会話が楽しくなるし、考えて喋る癖がつき会話の質が向上します。
僕の大学時代からの知り合いの日本人で長くアメリカに住んできた人がいます。日本人が多い地域にすんでいた彼女の英語は決して上手ではなかったけど(笑。彼女このブログ時々よんでたな、そういえば)、彼女は自分の伝えたいことがいつもはっきりしているし、興味を持って会話をするので、会話力は相当なものでした。
つづく