イチョウを知らない学生たち、ナンテンを覚えられないポチ、そしてシロノワールがシロノクロールになってしまう僕

イチョウを知らない学生たち、ナンテンを覚えられないポチ、そしてシロノワールがシロノクロールになってしまう僕

1週間の初めの授業では、学生の様子チェックの意味も含め世間話しを少しすることにしています。「週末どうだった?なにか面白いことあった?」とか、今の時期で言うと「クラスのレジストレーションはうまくいってる?」とか、「今週は他の授業で試験とかあるの?」とか。

すると学生の精神状態がなんとなく分かり、それに配慮しながら授業に入ることができます。

そしてもう一つ心がけているのが身近な自然についての話題を盛り込むこと。こんなに美しいキャンパスですし、この辺りで自慢できることといったら自然くらいしかないんですから(言い過ぎ?苦笑)。

昨日はこの写真を見せました。

学長の家の前の見事なイチョウですが、当然知っていると思って、「この木何の木?」と聞くと、シーンと静まり返るではないですか💦。「いやいやそんなことないでしょ、知ってるでしょ?」と攻めると、「モミジ!」と帰ってきました。

確かにこの写真では葉っぱの形まで見えませんが、モミジはとっくに落葉していて、キャンパス内で紅葉がが残っているのはイチョウだけです。イチョウの樹形は独特だし、葉っぱの形もなんとなく分かるし。と、ツッコみたくなるのを我慢して、「おしい!モミジじゃない!」と答える。

まさか、誰もイチョウの木を知らないのでは…と思い始めた時にようやく「Ginko?」と答えてくれた学生が一人いました。英語でイチョウはギンコ。イチョウの学名Ginko bikobaからきています。

イチョウはアメリカにもたくさん植えられていて、街でもちらほら見かけます。

でも、そっか、学生はイチョウを知らないのかぁ…。と軽いショック。

そうだ、知らないと言えばポチも植物を知らず、とりあえず散歩でよく見かけるナンテンを教えたのですが、ここ数年あまり進歩がなく(苦笑)、僕の実家に帰るたびに、玄関横のナンテンを差して、「この木何の木?」と聞くのが恒例となっています。するとうちの母が「その質問去年もしてたわよ!」と(笑)。

人のことが言えないのは僕も同じで、ポチが好きなコメダ珈琲のスイーツ名が覚えられない。というか横文字のスイーツ全般覚えが良くない。シロノワール。白だか黒だか、色の名前だったなと思い、このブログを書くためにシロノクロールで検索すると、シロノワールと出てきました。

つまり人間関心がないことは覚えないんです。学生はイチョウに興味がなく、ポチにはナンテンなんて関係ないし、僕はスイーツは食べれればそれで良いと思っている。(笑)

教育の根本的な難しさはここにあるんです。

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