アメリカにもマイタケが生えているという不思議
こんにちは、高橋瑞樹です。今日は久しぶりの晴れ。紅葉が美しい!
秋と言えばキノコの秋。今年もこの子たちが顔を出し始めました。
そう、マイタケです。毎年キャンパス内のホワイトオークの木の根元に現れます。去年も収穫していただきましたが、今年ももう少し大きくなってから収穫して食べようと思います🤤。
キノコ採りを本格的に始めたのは10年位前、ここペンシルバニア州に引っ越してからのことです。あまりのキノコの多さと、キノコを採る人の少なさに、これはチャンス!と思ったのでした。
それからというもの30-40種類のワイルドマッシュルームを食べてきました。消化器官に支障をきたす事件が一度ありましたが…(苦笑)。
キノコは味ももちろん、その見た目がなんとも美しい。色も形もほれぼれするものが多いです。
そんなキノコですが、実はアメリカにも日本と同じ種類のものが多く存在するのです。マイタケもそうですし、ヒラタケとか、チチタケ、アメリカでは人気のアンズタケも日本に存在します。これには驚きました。なぜなら、同じ生物種が違う大陸に分布しているというこはすごく珍しいことだからです。
ここペンシルバニア州にも日本と同じような植物は自生しています。ブナや、ナラ、ツガ、カエデなど知らない人がみたら日本のものと同じ種類かと思うかもしれませんが、完全な別種です。動物もそう。日本とアメリカは海で隔たってるので、共通の先祖をもった動植物でも遺伝子の交流が断たれた期間が長く続くと別種に進化します。
それでは何故キノコは日米に同種が存在するのでしょう?
僕は、ただ単に研究が進んでいないだけだと思っています。キノコは、種類が多い割に研究者の数は少ないからです。形態や遺伝子を詳しく分析すると日本とアメリカのマイタケが別種だった、なんてこともあるのではないでしょうか。もしくは、キノコの胞子が海を飛び越えて日米間の遺伝子の交流を可能にしていたりして…。キノコ。僕の中では、ドングリと並んで大変気になる存在です。
2 thoughts on “アメリカにもマイタケが生えているという不思議”
アメリカに行ってから「キノコ」採りが始まったのですねー、そうかー…。今でも友人と仲良くキノコ採りに行ってるもんね😆
安全なキノコかよーく確認して、美味しいキノコを食べて、お仕事がんばってください😁
「キノコの種類を間違えて食べて死亡!」なんていったら生態学者としての資質まで疑われそうなので、大変気を付けてたべてます。(笑)