カレッジ・オブ・ニュージャージー

カレッジ・オブ・ニュージャージー

こんばんは。高橋瑞樹です。日曜の夜。「また新たな週が始まり忙しくなる前に!」と思い立ち寝る前の更新です。

9月22日(木)、23日(金)とカレッジ・オブ・ニュージャージーに一泊で行ってきました。生物学部主催のセミナーにお招きいただいたのです。木曜日の午前中の授業と午後のミーティングを終え、バックネル大学からは車で3時間、片道260キロの旅でした。

18:30頃無事ホテルに着き、ちと休憩。

その後、招待して下さった教授と夕飯にでかけました。一応コロナ対策ということでレストランの外の席で。すでに肌寒く、もう少し厚めののジャケットを着てくるべきだったなと思いつつ、サーモン料理とワインを楽しみました。もっぱら話の内容はコロナで授業や、研究、そして大学がどう変化したかについて。大学の先生は個性の強い方が多いので、コロナ禍では思い思いのメールが飛び交い、大荒れでした。それは僕の大学でもでもカレッジ・オブ・ニュージャージーでも同じだったようです。

招待して下さった教授は同年代の女性で、かれこれ10年以上前に大学における教授法のワークショップに参加した時に知り合いました。当時僕らはまだポスドクでしたが、彼女の優秀さは際立っていました。最近教授に昇進し、今では学部長までやっていると知り、大いに納得。

カレッジ・オブ・ニュージャージーは州立大学には珍しく、PUI(Primary Undergraduate Institute=学部生主体の大学)で、その点バックネル大学と共通します。生徒数は約7000人で大学としては小規模とは言え、うちの大学が約4000人ですから、PUIにしてはだいぶ大きな規模です。学内の面積も倍くらい広く、スターバックスなどのカフェやパネラブレッドなど、一般的なレストランが学内に結構入っていました。

州立大だけあって学費は私立のバックネルに比べるとだいぶリーゾナブルで、年間$17,980(州民)もしくは$30,774(州外)。それでも日本円(1ドル=140円)に換算すると250万から430万円ですから、アメリカの学費の高さが分かると思います。

生徒と先生の比が13:1。バックネルは9:1です。それでも生物学部は概して人気学部なので、アドバイジ―(Advisee。授業以外でコースの選択などお世話する学生)の数が先生一人に対して40人というからびっくり(汗)。僕の学部では平均25人くらいで、それでも多くて大変だなと思っていたところ。頭が下がりました。

学内の駐車場の上にはソーラーパネル!Good ideaですね。

学内の雰囲気はバックネルと似ていてブリックの建物がきれいに並んでました。

色違いの同じ椅子がうちのキャンパスにもある。笑
素敵な自然科学研究科棟

面白いなと思ったのは、州の決まりで建物一つにつきアート作品を一つ作らなければならないらしく、黒板としても使えるオブジェが…。ちゃんと使ってあるし、なんか良い感じ。

セミナーの前には10人ほどの学生とランチをとりつつ色々お話しました。大半が医学部志望ということで、その辺もうちの学部と同じです(アメリカは普通に大学をでてから医学部を受験する)。たまたまランチに参加した学生がそうだったのか、人種的にもバックグランド的にも多様な学生さんが多くて、そこはうちの大学と大いに異なるところ(苦笑)。

生物学部棟にはたくさんの研究のポスターが張ってあり、PUIでありながらハイレベルの研究が活発になされているのに感心しました。生物学部の先生5人ほどお話しする機会がありましたが、それぞれ研究熱心で刺激になりました。

招待して下さった教授が芸術専攻、生物学専攻、それと確かコンピューターサイエンスだったか…。とにかくいろいろな学生と共に作ったポスター。QRコードを読み込むと植物のモデルを画面のなかで動かして見れる仕組みになっている。さすがウェンディ。

セミナーには50-60人ほど対人で、20人ほどズームで参加者がいました。オオサンショウウオの研究についてがメインでしたが、その他にも科学論文の査読に関するバイアスについての話もしました。セミナー後も何人もの学生がオオサンショウウオについて質問してくれて、60分間があっという間でした。

金曜日の夕方に全ての日程が終了し、途中でここぞとばかり韓国料理店で夕飯を食べて(この町にはないので。笑)、家に着いたのが21時頃でした。週末はたまった仕事に追われましたが、楽しく貴重な時間を過ごさせていただきました。

Leave a Reply

Your email address will not be published.