昭和レトロな商店街
ここ2年ほど、週末ごとに足を運んでいる近所の商店街。
聞けば、戦後まもなくの昭和20年暮れごろ、10軒程度の店が並んだことが、この商店街の始まりだったらしい。青果店や雑貨店、惣菜店や精肉店と言った店舗がおよそ140メートルほど続くアーケードに並び、言ってみれば「昭和レトロ」な雰囲気を醸し出している。
長い歴史の間には、大賑わいした時期もあれば、火事で商店街が分断されたり、近隣に大型スーパーが出来たり…といった様々な時(とき)を乗り越えてきた。が、いつの時代も変わらないのは「地元に愛されている」という事だ。
近隣に住む単身の高齢者にはもってこいの量り売りの惣菜、その場で一口かじりつきたくなる揚げたてのコロッケ、気軽に購入できるリーズナブルな生花も有難く、毎日でも商店街に通いたくなる。
また、誰もが気軽に店主と言葉を交わし、客同士もちょっとしたお喋りを楽しんでいる。かくいう私も店主に「今日はご飯、もう売り切れちゃったんですか?」とか、隣に並んだ熟女には「私もこれ、買ってみようかな」とか、話しかけたり、話しかけられたり。自然に人と人がつながっていく様が心地よい。
今日は何を買おうかな?新しい惣菜、楽しみだなー…などとワクワクしながら、今週末も商店街に出かけるのだ。
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